教育理念・目的・手法

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教育理念・目的・手法

BACKGROUND & PURPOSE

急速な勢いでグローバル化の進む現代において、地域や国際社会で活躍する人材に求められる能力は多様化・高度化しています。そのような中で、歴史・文化・習慣的背景の異なるメンバー間での効果的な協働を生み出し、組織目的の達成を促進する「リーダーシップ」の重要性は、営利・非営利を問わずどのような組織においても増す一方です。

例えば、「社会人基礎力(経済産業省)」の一つに「チームで働く力:多様な人々とともに、目標に向けて興協力する力」が挙げられていることや、「学士力(文部科学省)」として大学で養成することが期待される「態度・志向性」の一つに「チームワーク、リーダーシップ」が挙げられていること、「グローバル人材(グローバル人材育成推進会議)」に求められる要素にも「リーダーシップ」が挙げられています。

とはいえ、効果的な「リーダーシップ」に関する知識・スキル・態度は、ある日突然、体得できているという種のものでないことは言うまでもありません。汎用的能力から語学力や専門知識までの広範囲にわたる資質能力を、大学在学中に統合的に要請し、個々の学びを支援することを目指してUNGLが発足しました。

LEADERSHIP DEVELOPMENT

UNGLではリーダーシップを「チームの目的・目標が円滑かつ迅速に達成されるよう、

メンバー間の効果的な協働を促す上で必要な知識・スキル・態度」と捉え、これと関連した以下の能力を養成することを狙いとしています。これは、UNGL発足の母体となった先進的な取組、

「愛媛大学リーダーズ・スクール(ELS 」の教育理念・手法等を踏襲し、発展させたものです。

UNGLリーダーシップ・マインド

リーダーシップを発揮する際に必要な基盤的姿勢・態度

様々な組織や集団においてリーダーシップを発揮する際に必要となる基盤的姿勢・態度。

自己と他者の関係性を理解し、グループの中で自分の役割を真摯かつ誠実に

果たそうとする態度などが含まれます。

UNGLリーダーシップ・コンピテンシー

これは次の4つの力から構成されます

アクション力

目的・目標に向かって確実にやり抜く力(プレゼン力、企画力、課題発見力、決断力)

チームワーク力

目標に向けて他者と責任と権限を共有しながら力と心を合わせる力(クリティカル・マインド、統率力、業務分担力、対話促進力、規律性)

セルフ・
リーディング力

セルフ・リーディング力

成長のために常に目標を掲げ士気を保ちながら、自己を導く力(自己認識、順応性、ストレス管理力、自己啓発力)

市民性・社会性

社会の構成員としての意識を持ち、社会の相互依存性を理解し、互いの利益を目指す力

EDUCATION  METHOD

UNGLは、学生の効果的な学びと成長を促すために、

1)国内での異文化研修(Basic Program

2)二国間での異文化研修(Intermediate Program

3)多国間での異文化研修(Advanced Program)を段階的に展開しています。

これらを通じて、学生が「学内・国内 二国間 多国間」と継続的に立場や文化の差異を乗り越えながら、

リーダーシップを体系的に養うことができるよう企図しています。

UNGLが展開する各プログラムでは、学生の活動を

①学生の能力開発に関する知識やスキルを持った教職員

②共に活動する学生間

③学生自身の視点から振り返る「省察(リフレクション)」の時間を必ず設けています。

丁寧な観察に基づく教職員からのフィードバック、学生間でのピア・リフレクション、そして個人での省察は、リーダーシップに関する自己の成長や課題を明確にし、さらなる取り組みへの動機づけを得る上で有用なものです。

学んだ事柄を実践し、その経験・体験を丁寧に精査し振り返りことは、知識を体得し活用する能力を伸長させるだけでなく、次に自分が学ぶ必要のある事柄を明瞭にする上でも役立ちます。それにより、さらなる学習への動機づけが生まれ、再び学んだ事柄を実践してみることで漸進的に学びを深めていくことが可能となります。このような学びのサイクルを構築し、それによって効果的なリーダーシップのあり方に関する知識・スキル・態度を養成することがUNGLの主な教育手法です。

国内外の多様なフィールドで、多種多様な参加学生・教職員とともに実践の機会を生み出し、学びの場を設けることは、各大学の正課教育の枠組みの中では難しいことと思います。UNGLは、正課教育から得た知識や理解を実践的な知恵へと変換する助けとなる「準正課教育」のプログラムを提供します。正課外教育と比べて、教職員がより積極的に活動内容を設計し、責任を持って適切に関与・指導を行います。これは、プログラムを受講する学生はもとより、教職員が学生を支援する能力やスキルを向上させる機会ともなります。学生の成長とともに、教職員の能力開発を可能とするOJT型の研修プログラムはUNGLの特色の一つです。

西日本学生リーダーズ・スクール(UNGL)事務局

愛媛大学教育学生支援部教育企画課

790-8577愛媛県松山市文京町3

E-mail:unglstu.ehime-u.ac.jp”@”に置き換えてください)

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